映画『82年生まれ、キム・ジヨン』をサービスデイに観たい! 韓国文学ブームの火付け役、国境を越えたフェミニズム

 NetflixやAmazon Prime Videoなど低料金で見放題の動画配信サービスは便利だけど、テレビやタブレット端末、スマホのような小さい画面で大作を鑑賞するのはもったいない。通常料金から数百円引きとなるお得な“サービスデイ(レディースデイ)”を活用して、仕事のあれこれ、恋人や友人からの連絡、SNSから解放される時間を作ってみては?

 今回おすすめする映画は『82年生まれ、キム・ジヨン』。チョ・ナムジュのベストセラー同名小説を実写化したもので、日本国内での韓国文学ブームの先駆け的存在。女性の人生にひそむ困難や差別を真正面から、そして淡々と描いている。映画『トガニ 幼き瞳の告発』、『新感染 ファイナル・エクスプレス』と、ヒット作での共演が続くチョン・ユミとコン・ユの3度目の共演にして初の夫婦役を演じる。国境を越えたフェミニズム、そして女性の連帯を意識しながら鑑賞したい一本だ。

 結婚・出産を機に仕事を辞め、育児と家事に追われるジヨン。常に誰かの母であり妻である彼女は、時に閉じ込められているような感覚に陥ることがあった。そんな彼女を夫のデヒョンは心配するが、本人は「ちょっと疲れているだけ」と深刻には受け止めない。しかしデヒョンの悩みは深刻だった。妻は、最近まるで他人が乗り移ったような言動をとるのだ。ある日は夫の実家で自身の母親になり文句を言う。「正月くらいジヨンを私の元に帰してくださいよ」。ある日はすでに亡くなっている夫と共通の友人になり、夫にアドバイスをする。「体が楽になっても気持ちが焦る時期よ。お疲れ様って言ってあげて」。ある日は祖母になり母親に語りかける。「ジヨンは大丈夫。お前が強い娘に育てただろう」――その時の記憶はすっぽりと抜け落ちている妻に、デヒョンは傷つけるのが怖くて真実を告げられず、ひとり精神科医に相談に行くが…。(公式ホームページより)

詳しくは『82年生まれ、キム・ジヨン』公式ホームページまで

 

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